月曜日, 5月 15, 2006

梅田 望夫著“ウェブ進化論”を読んで

梅田 望夫著“ウェブ進化論”はいちブロガーとして読んで、非常に興味深かった。理解する限りでは昨年呼んだダン・ギルモア著の“We The Media”の拡張版という前評判をを超え、見た目のボリュームよりも本質を突いた議論が数多い。

技術をオープンにすることで、様々なビジネスに結びつけるというスタイルがいろいろな分野で実を結ぶだろう、というスタイル。ノウハウは守ってこそ利益を独占できる、と考えている人々にはなかなか受け入れにくいアプローチである。

以前私は最近の研究スタイルの事で以下のように書いたことがある。

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一般的な流れから言って、現在では、はやりのテーマを商品化されている測定装置で測定を行い、いち早く論文にし、次の予算申請に備える、というのが主な研究スタイルである。

論文も明らかに質より量が要求されてきている。job huntingの時には一つ一つの論文の質なんて、評価されていなく、journalの名前(impact factor)でである。世の中の学術雑誌の数はどんどん増え、それに伴い論文数も爆発的に増えている。玉石混合の状態から本当に意味のある論文を探し出すのは非常に難しい(また、研究トレンドの移り変わりで時代によって論文の重要性も流動的にかわってくるが・・・)。
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これらの問題も検索エンジンによって解決されていくのだろうか?解決されていきそうな気がする。