水曜日, 5月 24, 2006

初代MacBook Proの功罪

MacBookが発売され、当初のインパクトも収まってきた初代MacBook Proだが、やはり最大の売りはPowerBookとは比較にならない処理速度であった。

Intel版Mac OSにnativeのソフトウェアがそろって居ない状況でRosettaという動的にバイナリを変換するシステム上で走る過去のアプリもPowerBookとは比較にならないほど速く、僕にとってもかなり得した気分になった。これはPowerMac G5 2G Dualと比べても体感スピードは遜色ないと思う。

ただこの熱狂の裏で、MacBook Proは深刻的なディスプレイとマザーボードからの双子のノイズの問題がある。僕もMacBook Proもこのノイズを持っていて、2回ほどサポートセンターに修理に出したのだが、「仕様範囲内」ということで帰ってきてしまった。不具合を報告するトピックはAppleのApple Discussion Boardsから次々と消去され、熱心なユーザの怒りを買っていた。
(ここら辺のユーザの悲鳴はApple Discussion Boardsで見ることが出来ます。)

Appleの初期ロットには手を出さない方が良いというジンクス(特に今回のようなプラットフォームの劇的な変化の時には)は当たっている。僕の場合はどうしても必要だったので、この問題にはあきらめ、というか納得してしまっているが、今回のAppleの対応からは、ひたすらノイズ問題を隠蔽しようとしているという意志がはっきりと感じられる点が、僕の中でAppleのイメージをかなり低くする原因になってしまった。